前回は、生きづらさを抱えた方々を「応援する方」のお話を学びました。(前回の様子はこちら)今回はいよいよ企画立案に向けて「当事者のお話から学ぶ」プログラムを実施しました。
ゲストには龍谷大学で学び、現在は他大学の院生として学んでいる学生の方。もうお一方として、他大学に通われていますが大学1回生の方をお招きしました。ゲストのうち1名は、話を聞いているGAP生と同年代です。
しかし終了後には、ゲストに2人に質問をする学生たちが相次ぎ、インパクトあるお話をいただきました。
お一人目のゲストスピーク。大学生活の中での違和感や、「なぜかうまくいかない」ことを自覚し、発達障害の診断を受ける。そこから努力を重ねる中で、居場所を獲得していくストーリーをお話頂きました。
周りからの支えや、ささいな一言にどれだけ勇気づけれたかということ。いわゆる「普通」という言葉がつくる生きづらさを赤裸々に語ってくださいました。
身振り手振りで熱く語っていただき、「伝えたい」という気持ちが本当に伝わってくるスピーチでした。
お二人目のゲストスピーク。書字障害を「克服するのではなく『共に生きる』」ということを語ってくださいました。
「文字を書くことが困難」ということは、学校生活に中でどんな影響を及ぼすのか。同い年であることから、自分の学校生活と重ねたGAP生もいたようです。
ゲストの語り口は軽やかで流暢ですが、ご自分の障害を相手に伝え、自分も安心して学ぶことができる環境のために、時に主張し、ぶつかり、傷つくこともあったことが想像できるお話でした。
最後はグループワークの後に、学生を代表して前へ出てくれたメンバーとゲストとのディスカッション。「悩んでいるかもしれない方にどう声をかけたらいいのか?」「支えや周りの環境とはどんなものだったのか」など率直なやりとりが行われました。
(ゲストスライドより)
生きづらさをテーマにこれから考えていくGAP生。ゲストスライドでは、配慮、平等、公正について伝えて頂きました。そして、環境を変えれば、ハンディキャンプは生じないということ。
このような問題に対しては、対人のコミュニケーションで解決することを考えがちですが、「自分や周囲のあり方、どんな環境を生み出していくのか」「生きづらさを抱えていても、強みを活かせる環境が大事」ということを、お2人にしっかりとお伝え頂きました。
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