教育格差、貧困、いじめ、虐待…子どもを取り巻く環境には多くの社会課題があり、解決すべき問題となっています。またそれだけではなく、人間関係をはじめとした社会環境などに日々の悩み、困りを抱えている子どもたちがいると言われています。
困りごとや悩みを抱えている子どもたちがポロッと悩みをこぼせる「だべり場」の実現に向け、小学生を対象として活動しているSmile↑↑↑の活動についてお話しをお聞きしました。

Q,なぜ子どもたちの「だべり場」を作ろうとおもったのですか?
私たちが活動しているエリアでは、比較的他のエリアに比べて困りを抱えているご家庭が多く、地域の歴史的な背景や共働き世帯の増加など、様々な環境に由来した課題があるとお聞きしました。そんな子どもたちが、悩みを吐き出せる場所がないのではないか?と考え、子どものための居場所づくりの活動をしたいということがきっかけで始めました。
学校やイベントなどでは子どもは「何かをしていなければいけない」場所が多いです。私達も子どもたちを対象としたイベントを企画して実施したのですが、そのイベントが終わったあとの隙間時間の方が、子どもたちと他愛のない話ができました。
もしかしたら、何をしても何もしなくてもいい自由な「だべり場」を作り出すことが、子どもたちのストレスや悩みなどに寄り添えるのではないか、と考えるようになりました。
Q,だべり場はどんな取り組みになっていくのでしょうか?
より子どもたちが来やすくなるような場をつくっていきたいと考えています。子どもたちの悩みなどを聞ける関係になるには、信頼関係を築いて行かなければいけません。
そのために開催の回数を増やして「よく会う大学生」になったり、子どもたちがだべりやすくなるような環境や仕掛けを考え、ときにはそこからこぼれてきた悩みやストレスなどを一緒に解決しようとする空間をつくっていきたいです。
Q,これまでの取り組みについて
初めてのイベントは、共働き世帯が多く、季節行事なども行えないご家庭があるとお聞きしたことから、クリスマスカードづくりのイベントをやってみました。
このイベントで子どもたちの現状や思いに触れることができ、現在の活動の方向性や、次の取り組みへのきっかけとなりました。
次に子どもたちが立ち寄りたくなる仕掛けとして、屋台をつかった駄菓子屋を、子どもたちが集まる場所に出店する企画を考えました。まずは試験的に伏見いきいき市民活動センターで実施をし、屋台の準備など大変なこともありましたが、子どもたちに楽しんでもらえるイベントにすることができました。
これからは駄菓子屋などの日常的な場の定期開催を行いつつ、季節ごとの思い出づくりや特別な体験の機会を生み出すイベントをあわせて行っていけるような場を計画しています。
Q,今後の意気込みについて
自分たちの活動を届けたい小学生だけでなく、保護者の方や、中学生になっても参加できるような地域に根付くような場をつくっていきたいと考えています。そのためにもイベントや居場所が続いていくように頑張っていきたいです!

Comments