「LGBTQ」
皆さんはこの言葉を知っていますか?
LGBTQとはレズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーに加えて、自分の性が分からないというクエスチョニングと性的少数者を表す「クィア」のQを加えた、セクシュアルマイノリティを表す言葉です。
様々な調査によると日本には5~10%のLGBTQがいるとされています(永田2020:p1)。
しかし日本の社会システムの様々なデータでは、「調査によって性的マイノリティの定義が異なる」「回答者が性的マイノリティであるという自覚を必ずしも持っていない場合がある」などの理由から、実際を把握することは難しいとされています(永田2020:p1)。
法整備が進まないこともあり、性的指向や性自認などにより困難を抱えている当事者の人々に対する全国連合会「LGBT法連合会」が2015年に発足されました。
しかし差別の問題や、本来は享受できる権利やサービスを受けられないといった状況が見られます。現在の日本では、学校生活や社会生活で困難に直面するシーンがあると言われています(gooddoマガジン2020)。
このようなLGBTQの課題に注目し、活動を開始したのがRyu-SEI GAPの「Clear」というチームです。
身近で生活に欠かせないトイレが、男女で分けられていることに問題意識を持ち、龍谷大学のトイレを多様な性に対応できるトイレに変えていくことを目指しています。
今回はチームの代表である、政策学部2回生柏木文乃さんにお話を聞きました。
Q.LGBTQに視点を当てて活動しようと思ったきっかけは何ですか?
講演を聞く機会があったんです。そこで「LGBTQの人が左利きの人と同じぐらい」と初めて知りました。にもかかわらず、これまで知らなかったり、理解が進んでいないという事に問題意識を持ち、自分達でこの問題をなんとかしたいと思い活動し始めました。
性別には男女だけでなく多様性があることから、公共の場や暮らしの中で、どうしても男女でわけられてしまう場面があり、生きづらさを感じている人がいるのではないかと考えています。
Q.チームとしてどんなことを生み出したいですか?
まずは生活に欠かせず、男女で分けられていることが当たり前な『トイレ』に着目し、龍谷大学のトイレを変えたいと思っています。
現在龍谷大学に設置されている「だれでもトイレ(All gender restroom)」に加えて、「All Gender Restroom」の設置の必要性を示したいです。
Q.どのような取り組みを行っているのでしょうか?
現在龍谷大学に設置されている『誰でもトイレ」が設置された経緯や、何不自由なくトイレを利用している学生にも、多様な性を持つ人々にとって『必要なトイレ』について考えるきっかけを作りたいです。SNSでの情報発信も行っていこうと考えています。
また、これから『龍谷大学に必要なトイレ』についての提言書を作ろうと考えています。
アンケート調査の結果や自分たちが見聞きしたことを通して多様な性を持つ人々にとって必要なトイレを実現していきます。
Q.最後に意気込みやメッセージお願いします
活動を始めたからには必ず実現させたいと思っています。
まずは、皆さんにLGBTQについて知ってもらい、龍谷大学のトイレを多様なものに私たちの手で変えていきます。5年後の龍谷大学を楽しみにしていてください。
まずはアンケートを分析し、今後の展開を決めていきたいと思います。下にアンケートフォームがありますので是非ご回答よろしくお願い致します。
トイレ調査アンケートURL
ご協力よろしくお願い致します。
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参考文献(最終閲覧日7月17日)
・中西絵里(2017)「LGBTの現状と課題―性的指向又は性自認に関する差別とその解消への動き―」『立法と調査』pp3-18。
・gooddoマガジン編集部(2020)「LGRTに関する課題の現状と今後必要なことは?日本の取り組みについて解説」https://gooddo.jp/magazine/gender_equality/lgbt_gender/6739/
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