コロナウイルス感染症の影響を受けている方の中には大学生もいます。収入の減少やアルバイトを失うことなどによって経済的に非常に苦しい状況に置かれているという声もあります。実際に休学や中退を考える学生も少なくないと言われています(小林2021:6)。そういった中で大学が学生に向けて、給付や貸与の奨学金、物品の支援、送料無料の図書館貸出サービスなど様々な支援を行っています。
そんな中でRYUHUKuが目を向けたのは「服」です。大学に毎日通うために必須といってもいい「服」ですが、そこに課題があると考える人は少ないかもしれません。活動のきっかけや取り組みをRYUHUKuの代表である兼定亮太君にお聞きしました。
Q大学生の生きづらさの中でも「服」に視点を当てたのはなぜですか?
龍谷大学の支援の中で食材の支援などはありましたが、服の支援はなかったんです。アルバイトが減ったりやめることになったりで生活が困窮している人たちがいるのをテレビや新聞で知って取り組むことに決めました。「服は最低限あればいい」という人もいると思います。しかし、「オシャレしたいのに服を買うお金がない」「みんなと同じようにオシャレをしなくてはいけない」「同じ服ばかり着ていると思われたくない」実際にこう思っている学生は少なくありません。対面授業が再開され服に気を付かわなくてはいけない毎日も同時に再開しました。少しでも大学生が快適な生活を送れるように取り組むことを決めました。
Qチームとしてどんなことを生み出したいですか?
気軽に服を手に取ってもらえる環境を整備したいです。バイトの収入が激減した学生をはじめとして、困っている人を1人でも助けたいです。いずれは学内だけでなく、学外にもいらなくなった服を提供し、ほしい人が手に取れる環境を作っていきたいと思います。
Q3具体的にどんな活動を行っていますか?
龍谷大学内において、着なくなった服を大学内で譲っていただき、様々な事情があって服を求めている学生に届ける「服の譲渡会」を定期的に開催してしています。加えて、対面で開催したり、『トル』とういうアプリを使ってオンラインでのやりとりで服を提供させていただいています。
Q最後に意気込みやメッセージをお願いします。
1月12日に譲渡会を開催する予定です。多くの学生に参加してもらえるよう広報等頑張っていきます。SNSも更新しているので詳しい情報はSNS確認お願い致します!
参考文献:
小林雅之(2021)「困窮する学生生活―新型コロナウイルス感染症拡大による大学生への経済的影響」。
Comments