メンターってなに?教える↔教わるにとどまらない先生との新しい関わり方とは?_的場先生インタビューvol2

更新日:8月24日

GAPをとりまく様々な人へのインタビュー。的場先生の学生のみなさんへの関わり方を伺うことで、もう少し「メンターの役割」について深堀していきます!(インタビューvol01はこちら



Q,的場先生は、メンターとしてGAP生のみなさんにどんな関わり方を意識されていましたか。


先生によって違うのかもしれないけど、メンターのときは教員的立ち位置ではあまりやっていません。


僕はGAP生については、「君たちはすごい」と常に思っています。教員になる前、1年だけNPOをやっていたこともあり、学生のみんなのことを社会貢献活動をしている同志みたいに感じています。まなサポ+1は長期間に渡って取り組みを続け、色んな子どもたちの人生を変えてきた。シンプルにすごいと思います。


当初よく話しに来てくれたり、お酒を飲んで語り合ったりもしていましたね。未成年はだめですけどね(笑)。


1点だけ、メンターとして明確に自分の中で思っているのは、学生のみなさんが頑張った結果、それでも何か問題あったときに責任をとれるようにしておきたい。だから、定期的に連絡をしてほしい。


そのくらいの関係はGAP生のみなさんと築きたいですね。最近はコロナの影響もあるのかもしれないけど...。だからGAP生には、定期的にメンターと会うことをお願いしておきたい。


※的場先生がメンターを務めていただいた学生チームの例

​2011〜2021

​まなサポ+1

​子どもの貧困問題における学習格差解消を目指して学習支援・居場所事業をしていたチーム

​2020〜現在

​Clear

​LGBTQをキーワードとし、身近で生活に欠かせないトイレが、男女で分けられていることに問題意識を持ち、龍谷大学のトイレを多様な性に対応できるトイレに変えていくことを目指すチーム


Q,状況が分からないと助け舟も出せないですもんね。


そうですね。ただメンターは教員なので、GAP生は用事がないと話しにくいのかもしれません。遠慮しているのか、面倒くさいのか。面倒くさいと感じるくらい活動にのめり込んでいるのなら全然いいんだけど(笑)。


「1か月まったく同じような活動で変化がない」としても、十分それは話すことになるんです。あるいは第三者的に、メンターの目線だからこそ、ただの日常と本人が感じることでも変化がわかったりします。なので状況を話しに来てくれるだけでいいと思います。


定期的に会う日を決める方法もあると思いますが、僕はそれも含めて「GAP生が主体でしょ」と思っています。あえて「毎月来なさい」とは言わないけど、「それくらいはしておいた方が、何かあったときに役立つよ」と思います。


Q,あまり構えずに、ということですね。これまでのメンターとしての学生のみなさんとの関わりの中で、最も印象に残っていることはありますか。


まなサポ+1のGAP生の例ですと、一時期、京都教育大学の学生と一緒に活動をやっていた時期がありました。


両大学生の合同会議があり、会議では自分たちのこだわりをしっかりと伝えていました。「せっかくだから活動を拡げ、一緒にやっていったらいいのでは」と個人的には思っていましたが、結局活動の方向性の違いから協力関係は解消されました。しかし「思いを外部の方にちゃんと話せること、自分たちの主張をしっかりと持っていること」に成長を感じました。


また、子どもたちに勉強を教えているところを見に行ったことが何度かありました。小学生や中学生たちが前にいるときは、GAP生の顔が全然違う。生徒の話をしているとき、その子たちの将来の話をしているとき、GAP生は先生の顔をしていました。経験するからこそ、風格が出てくるんだろうなと思います。


Q,放課後学習室フリスクを立ち上げ、すべて0から自分たちでやったからこそですね。


大変だったと思います。最初はビラを配ること自体が難しかった。「まなサポ+1とは何者なのか?」から始まり、中学校でビラを配ることができるようになり、少しずつ先生たちに理解してもらって。最終的には地域の人たちに認知されていました。一時期、申込みが多すぎ、受け入れることができずに”待ち”が出ていました。


認知度がある活動になったことはすごいですよね。



Q,そうですよね!ちなみに、コーディネーターとメンターの違いを先生はどのようにとらえていらっしゃいますか。


コーディネーターやいきセンのみなさんは、GAP生が活動しているフィールドのプロです。伏見・深草の社会であるとか、地域の関係性などをよく理解されている。活動しているGAP生を近いところでサポートしてくれます。


メンターがいなくても全然困らないけど、いきセンの方がいないと困る。


じゃあメンターはなんなのかと考えますと、伏見・深草のエリアにある社会課題について政策や一般的な視点で見ることや、政策学の知識、経験、事例などについては、一応わかっています。


一般的な社会課題の見方や、根本的な分析手法とかは、いきセンのみなさんの後ろから、学生たちを支えられるところではないかと思っています。


学生のみなさんが当人で、支えてくれるいきセンの方がいて、僕たちはそのあとの第三者というイメージです。第三者的な新しい視点で見ることも、ブレイクスルーが起こる可能性があります


また、大学に先生がいるんですから、仲良くなればいつでも相談できる場所になる。やはりいきセンよりも近いんだから、そんなふうにしちゃえばいいのにと思ったり(笑)。


Q,相談しやすい関係を構築するのも自分から、ということですね。


学生が相談に来たのを拒否する先生は龍谷大学政策学部にはいないので、どんどん行ったらいいですね。


Q,メンターの先生は、その先生の専門領域ではないチームにつかれることが多いように思います。専門領域ではない先生がメンターにつく良さや意義、むずかしさはありますか?


チームのやっていることに、専門性が近い先生がメンターをした方がいいだろうなとは思います。あえて外しているというほどでもなく、めぐり合わせでそうなっています。


ただ専門が違っても、研究視点の分析力や課題解決の視点など、共通要素は多いです。困ることはそうない。専門から離れているからこそ、見えることもあります。


あとは、専門的な話が聞きたかったらメンターではなくても専門の先生に聞きに行ける環境が龍谷大学にはあります。


Q,自分から!


そう、シンプルに、ただそれだけです。専門性があるのであれば政策の先生にこだわる必要もまったくないです。ルールや聞き方にこだわって、動けずに困ってるくらいだったら自分から動こう!と思います。


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「先生がなにかしてくれる」のを待つのではなく、自分から報告や相談にいく、行動する大切さを語ってくださいました。


困ってから相談に行くのはなかなか難しいかもしれません。まずは挨拶やお話にいく、報告に行くことから、メンターである先生と関係を築いてみることが大事ですね。インタビューはvol3に続きます。