GAPをとりまく様々な人たちをご紹介していくインタビュー。
初回は、今年度から運営委員長を務めていただくことになりました的場信敬先生です。運営委員でありメンターでもある的場先生はどんな先生なのか?!まずはご専門などついて伺います。
Q,的場先生のご専門について教えてください。
もともとの関心は「持続可能な発展」です。最初は環境問題に興味があり、大学院でイギリスで学び、初めて「環境問題」と「持続可能な発展」という考え方が自分の中で一緒になり、「環境問題って環境を考えているだけじゃダメなんだ」ということを理解しました。
「持続可能な発展」という概念と、それを地域で実現するにはどうしたらいいのか、そのガバナンスのシステムや仕組みに興味を持っています。学生のみんなに教えていることも、持続可能性や地域ガバナンス論ですね。
この6、7年は地域における再生可能エネルギーの活用に関心があり、エネルギー政策を地域運営の中核に据えることによって地域の持続可能性を追求する、といったことをテーマに研究しています。
Q,研究分野の面白さはどんなところですか。
国の政策よりも地域政策のほうが変化が見えやすいところです。また、僕の場合はフィールドが海外(イギリスやオーストリア)だったこともあり、日本の常識が常識じゃないということに気づくことができるところですね。
常識を取り払うことはむずかしいですが、海外は根本的に常識が違うため気づきを得ることができます。海外のことも見ながら、日本のことを考えることに面白さを感じています。
Q,当たり前を疑う、というところはGAPにもつながる気がします。
そうですね、よくそういうふうにGAP生のみなさんにもいいますね。
Q,的場先生は、政策学部立ち上げ当初、またGAP開始当初から関わられていたということですが、そもそもGAPにおける「メンター」とは、どんな役割を担う存在なのでしょうか。
基本的にGAPは課外なので、ひたすら学生主体ですね。メンターは、常に受け身的な存在として僕はとらえてきています。
GAP生のみなさんのやりたいことが決まり、地域の方とうまくやっていて、どんどん活動が進んでるときはどんどんやったらいいと思っています。
そこに僕がついてメンターとしてなにか言うことはありません。
それでもやっぱりなにか壁にぶち当たったり、「なにがわからないかわからない」といったような、壁自体がわからないとき。
連携パートナーであるコーディネーターやいきセンのみなさんや、学生のみなさん同士以外の視点で「教員が一緒に解決に向けて悩み考えることに寄り添う存在であればいいのではないか」と思ってやってきました。
Q,学生のみなさんからの相談や質問は様々なものがあるように思います。どのように返答されていますか?
GAP生から「やってもいいですか?」と許しを請うような質問が来た場合は、基本的には「自分で考えたら?」ということがひとつ。逆に「なんでダメだと思った?」とよく聞きます。「何につまづいているの?」と聞くことも多いです。
自分で答えを言うことはあまりなく、自分たちで考えてもらうように促します。
それでも進む方向が見えない時は、三木さん(コーディネーター)もいるし。三木さんも多分そう簡単に答えは出さないだろうから、三木さんの紹介などで地域の方に話を聞きにいくなど行動できると思います。そういった方向に導いていくことが、メンターとして大事だと思います。
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的場先生はメンターとして、学生のみなさんをあたたかく見守る姿勢で関わってくださっています。メンターとはどんな存在で、具体的にどのように関わったらいいのでしょうか?もう少し深堀していきましょう。インタビューはvol2へ続きます!
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